本館の旧浅田邸は、木造2階建ての風格あるデザインで、緩やかな弧を描く入母屋屋根、玄関屋根に付けられた懸魚、玄関の式台、三角屋根のスクラッチタイル外壁の洋館など、生野に残る民家としては珍しい様式が施されている。
また、別館の旧吉川邸は、明治中期に郷宿井筒屋6代当主・吉川増太郎の隠居部屋として建てられ、袖壁、つし2階や箱階段などが特徴的な作りとなっている。
所在地:兵庫県朝来市生野町口銀谷619−2
※旧吉川邸の作品はランチ付、宿泊プランの方のみ鑑賞が可能です(自由散策プランでも窓越しであれば鑑賞が可能です)。
明治元年(1868年)、生野鉱山が我が国初の官営鉱山となり、政府はフランス人鉱山技師を招聘するなど近代化を進め、町内には外国人たちが暮らす洋館のほかに、日本人用の官舎も造られた。
明治29年(1896年)には当時所管であった宮内省から三菱合資会社に払い下げられ、以来三菱の鉱山として栄えてきた。
朝来市旧生野鉱山職員宿舎には4棟の建屋、甲7.8.9.19号棟があり、甲7号、8号、9号の3棟は官営鉱山であった頃の明治9年(1876年)に官舎として、19号棟は明治29年に三菱の社宅として建てられた、生野に現存する職員住宅のなかでも最も古く日本近代の生活様式を残す貴重な遺構となっている。
所在地:兵庫県朝来市生野町口銀谷697−1
※19号の作品は宿泊プランの方のみ鑑賞が可能です。
朝来市生野町にある「生野クラブ」は、明治19 年に鉱山経営者松本林右衛門の邸宅として建築された。その後、保養施設や迎賓館として使用され、現在は国重要文化的景観の構成要素として朝来市の管理下に置かれ、その活用方法が検討されている。
所在地:兵庫県朝来市生野町口銀谷668−2
※すべてのプランで鑑賞が可能です(ご購入いただいた日にちに限り有効)